自分の本音がわからないのはなぜ?自分の本心を知る5つの質問も紹介

「本当はどうしたいんだろう……自分でもわからない」
「頭ではこっちが正しいと思うのに、心がついてこない」

そんな感覚を抱えながら、日々の仕事や判断をこなしていませんか?

ビジネス書やSNSでは「自分の軸を持とう」「本音で動こう」とよく語られます。

しかし、いざ自分の本音を探そうとしても、言葉にできません。それどころか、「本音がわからない自分はおかしいのかもしれない」と不安になることもあるでしょう。

コータロー

気づいているのに確信が持てないだけって、本当によくありますよね。

この記事では、自分の本音がわからないと感じる理由と、本音を言葉にしていくための具体的な方法・質問を、コーチングの現場でよく話していることをもとにお伝えします。

苦しさをそのままにせず、今日から少しずつ本音と向き合いたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

「自分の本音がわからない」は、実はわかっているケースがほとんど

窓辺で頬杖をつき、湯気のたつマグを前に静かに考え事をする女性の横顔シルエット

自分の本音がわからない状態は、正直に言ってかなり苦しいものです。毎日の判断に迷いが混ざり、自分の中に矛盾を抱えたまま、違和感だけが積もっていきます。

ここでは、その正体に迫っていきましょう。

本音には、ほとんどの場合すでに気づいている

コーチングで多くの方のお話を聞いてきた中で言えるのは、実は自分の本音に気づいているケースがほとんどだ、との事実です。

「本当はこうしたい」との思いは、心のどこかでちゃんと存在しています。それなのに後から理屈をつけてしまい、「それは正しいのか」「お金になるのか」といった浅い階層で考えてしまうことで、確信が持てなくなっているだけです。

僕のところにご相談にいらっしゃる方の多くは、「本音がわからないんです」と直接おっしゃることはほとんどありません。

むしろ、「こういうことですよね?」「こう考えて動こうと思うんですけど、どうですか?」と、質問の形で来られます。

やりとりの中で、「そうですよ」と後押ししてほしい、自分の意見に対して肯定が欲しいといった気配を感じることがよくあります。

気づけないときに現れるサイン

本音がわからない状態になっていると、たとえば次のような感覚が出てきます。

  • なんとなく日常に違和感がある
  • 自分の中に矛盾が起きていると感じる
  • どちらを選んでも、どこか納得しきれていない

当てはまる感覚があるなら、まずは自分がその状態にいるんだと気づけただけで、十分な一歩です。

本音が消えているのではなく、気づいた本音に自信を持ちきれていないサインだと受け止めてください。

「一念」を見つめ直してみる

少し違う角度の話を加えさせてください。昔、僕が知った考え方で、「一念(いちねん)を大事にする」というものがあります。

一念とは、第一感情のことです。たとえば、「あの環境、ちょっと嫌だな」「あの人と話していると、しんどいな」「本当はこうしたい」。そんなふうに最初に湧いてきた感情を指します。

ところが、一念を「でも、あの人にはいいところもあるし」「上司だから」「会社だから」と打ち消していくと、二念、三念と後の情報に惑わされて、本音がどんどん見えなくなっていきます。

本音がわからないと感じるとき、まず「自分の一念はどれだったか」を思い出してみると、入り口が見えやすくなるでしょう。

自分の本音がわからなくなる主な背景

ノートとペン、マグとメガネが置かれた木目のデスクを俯瞰、思案する手元

本音には気づいているのに、なぜ確信が持てなくなるのでしょうか。普段お話を聞いていて、よく出てくる背景を3つお伝えします。

  • 後から理屈をつけてしまう
  • 感情を押し込む習慣がついている
  • 過去のわだかまりが未完了のまま残っている

自分に当てはまるものがないか、考えながら読み進めてみてください。

後から理屈をつけてしまう

一つ目は、湧いてきた本音に、あとから理屈をかぶせてしまうパターンです。

「本当はこうしたい」と思っても、「お金にならない」「ビジネス的に遠回りだ」「評価が下がるかもしれない」などが挙げられます。後から追いかけてくる情報のせいで、本音が揺らいでしまうのです。結果、メリットとデメリットといった浅い判断基準で選び直してしまい、本当はどうしたいのかに確信が持てなくなります。

僕自身にも、思い当たることがあります。今の僕のメインの仕事は、Webマーケティング支援であり、企業向けの仕事です。

一方で、人生でやっていきたいことを考えると、「その人が本来の姿で輝くための、個人向けの対話的なサポートをやりたい」といった想いが出てきます。

本音の答えははっきりしているのに、「でも、今の事業実績はこっちだし」「先にメインを伸ばしてから、との話もよく聞くし」と考えているうちに、やる気そのものが削れていきました。僕の場合はこうでしたが、同じように二つの道の間で揺れている方は少なくないかもしれません。

感情を押し込む習慣がついている

二つ目は、過去の経験で、感情を押し込む習慣がついているパターンです。

子どもの頃や若い時期に、「本音を言ったけれど、言わない方が良かった」との経験が繰り返されると、本音を外に出すこと自体がだんだんと怖くなります。

僕自身、自分の意見や好きなものを歓迎されにくい環境で育った部分があります。好きなアーティストや作品について、「これが好きです」と素直に言えるようになったのは、実は大人になってからです。

子どもの頃は、「これなら受け入れてくれそう」「これなら怒られなさそう」との確信を持ったうえで、やっと口に出していました。

子どもにとって、身近な大人は大きな存在です。「嫌われたくない」「ガッカリされたくない」と思うのは、ごく自然な感覚です。

小さく感情を押し込むことが積み重なった結果、大人になった今も、本音を外に出しづらい癖が残っています。本音がわからないのではなく、出し方を忘れているような状態です。

過去のわだかまりが未完了のまま残っている

三つ目は、過去のわだかまりが未完了のまま、心の中に残っているパターンです。

言いたかったのに言えなかったこと。選びたかったのに選べなかったこと。終わっていない気持ちが心の中に積もると、今の選択にも影響します。

「気を使っている」「心苦しい」との感覚を抱えたまま時間が過ぎると、新しい選択をするときにも、無意識にわだかまりが引っかかります。

未完了を一つずつ完了に変えていくのは、大事な作業です。ただ、未完了の整理は時間がかかります。「いますぐ全部を解決しよう」と自分を追い込まないでください。少しずつで大丈夫です。

自分の本音を知る3つの方法

木漏れ日の差し込む公園の散歩道を歩く女性の後ろ姿

ここからは、本音を言葉にしていくための具体的な方法を3つご紹介します。本音に気づくための入口となる行動です。また、記事の後半でご紹介する5つの質問と組み合わせて使うと、より効果的です。

  • 人に話してみる
  • 非日常を体験する
  • 1分で書き出す

一つずつ、見ていきましょう。

人に話してみる

一つ目は、人に話してみることです。

「相談」というとハードルが高く感じられるかもしれませんが、構える必要はありません。

「ちょっと聞いてもらえる?」「今、こういう状況なんだよね」と、誰かに話してみるだけで十分です。

話す相手として意外におすすめなのは、自分のことをよく知っている人ではなく、ほぼ知らない人です。

よく知っている相手だと、「ここまで言って大丈夫かな」「今後の関係にひびかないかな」と気を使ってしまい、本音までたどり着けないことがあります。

一方で、あまり知らない相手なら、「関係が今後続かなくても大丈夫」と思えるぶん、素直に話せる場面を僕も何度か見てきました。

話そうとして口を開くこと自体に、頭の中で止まっていた本音を言葉に変える力があります。

非日常を体験する

二つ目は、非日常を体験することです。

日常の中では、頭がいつもの思考で埋まり、本音のサインを拾いにくくなります。

いつもの道やいつものカフェ、いつものアプリ。繰り返しの中では、小さな感情の揺れがかき消されてしまうのです。

僕自身は、自然を感じられる場所でゆっくり過ごすと、驚くほど心がリセットされる感覚があります。

非日常を体験する
近所の河川敷にて。野生の鴨に癒されます。
人に話してみる
こちらは京都の宇治です。まるでジブリ映画の中に迷い込んだかのよう。

都会やパソコンから一度離れるだけでも、普段の自分の輪郭が見えてくるでしょう。

遠くまで行くのが難しい方は、たとえば次のような小さな非日常でも大丈夫です。

  • 普段行かない街まで足を伸ばしてみる
  • 一度も入ったことがないお店に立ち寄る
  • 1日だけスマホを別の部屋に置いておく

ポイントは、デジタル機器や普段の役割から、ほんの少しだけ離れてみることです。

1分で書き出す

三つ目は、1分で書き出すことです。

やり方はシンプルで、タイマーを1分にセットして、今の感情やモヤモヤしていることを、紙にひたすら書き出します。

主語や文法は気にせず、頭の中にある感情を素のまま出すことがコツです。

ぐちゃぐちゃな箇条書きでかまいません。きれいにまとめようとせず、浮かんだままに書いていきます。もし使えるなら、スマホのメモアプリに吐き出すのでも大丈夫です。

実は、紙やメモに書いて言語化するだけでも、頭の中からモヤモヤが外に出て軽くなっていきます。言葉にして出さないまま抱え続けると、気づかないうちにエネルギーを奪われていきます。

時間が長いと、きれいにまとめたいが顔を出し、本音ではなくそれっぽい答えを書き始めてしまいます。1分という短さが、素のまま出す助けになります。

自分の本心を知る5つの質問

開いたノートにペンを構える手と、横に置かれたカフェラテのクローズアップ

ここまでの3つの方法は、本音に気づくための入口でした。ここからは、本音を引き出すための具体的な問いの素材です。方法と組み合わせて使うと、ぐっと手応えが出ます。

  • メリット・デメリットで決めていないか?
  • 本当はどうしたいですか?
  • 本気ですか?
  • 本当は、我慢していることはありますか?
  • 最近、心が動いた瞬間はいつでしたか?

本音がわからず悩んでいるときは、上から順番に、1つずつ答えてみてください。

質問① メリット・デメリットで決めていないか?

一つ目の質問は、「メリット・デメリットで決めていないか?」です。

得と損で判断していると、どうしても浅い階層で選ぶことになり、変な方向に走ってしまいます。

僕自身、ずっと大切にしているのは、メリット・デメリットを超えたところにあるご縁や、真の仲間との出会いです。

振り返ってみると、独立したての頃にご一緒したクライアントさんの中には、当時の自分からすると条件が決して恵まれていない案件もありました。

それでも「この人の理念に惹かれる」「ここで動きたい」との気持ちを優先してお引き受けしていました。

今、当時のお客さんが、何倍もの単価でご依頼くださる関係になっています。

もしあなたが今、何かを決めようとしているなら、一度だけでいいので「これはメリット・デメリットで決めていないか?」と自分に聞いてみてください。

質問② 本当はどうしたいですか?

二つ目の質問は、「本当はどうしたいですか?」です。

とてもシンプルな問いですが、使い方にコツがあります。

1回聞いただけで終わらせず、答えが出た後にもう一度「じゃあ、本当はどうしたいですか?」と聞く。2段構えが、本音を引き出す鍵になります。

1回目は、まだ理屈や常識が混ざった答えが出てきがちです。時間を空けてからもう一度聞くことで、奥から別の答えが現れてくることがあります。

僕自身も、昔、身近な人から問いを投げられて、自分の本音にようやく気づけた経験があります。ノートに書きながら答えるのもおすすめです。

質問③ 本気ですか?

三つ目の質問は、「本気ですか?」です。

理想があるのに、現状とのギャップが大きくて動けない状態の人に有効な問いです。

「本気で行きたい」と答えが出るなら、怖さや不安を引き受けながら、小さく動く選択肢が見えてきます。

逆に、「言うほど本気ではないかも」と気づくなら、別の道が本音かもしれません。

僕なら、こう聞きます。追い込むためではなく、本当に大事にしたいものを一緒に確かめるためです。

質問④ 本当は、我慢していることはありますか?

四つ目の質問は、「本当は、我慢していることはありますか?」です。

「やりたい」「本気で」といった前向きな問いが続くと、頭が疲れて答えが出にくくなることがあります。

そんなときは、少し角度を変えて、我慢していることを書き出してみてください。

  • 本当は、やめたい予定
  • 本当は、距離を置きたい関係
  • 本当は、断りたい依頼

書き出していくうちに、ずっとつっかえていた本音が、ぽろっと出てくることがあります。

「我慢していないふり」をしていた自分に、やさしく気づけるようになります。

質問⑤ 最近、心が動いた瞬間はいつでしたか?

五つ目の質問は、「最近、心が動いた瞬間はいつでしたか?」です。

ここまでの質問は、頭に向けた問いが続きました。

最後は、体や感情に戻る問いで締めます。

「嬉しかった」「気持ちよかった」「切なかった」「悔しかった」。小さなものでかまいません。ジャッジせず、思い出した順にノートに書いてみてください。

心が動いた方向を見ていくと、本当に大切にしているもののヒントが見えてくることがあります。非日常の中で感じたことや、ふとした瞬間の揺れを拾ってみてください。

それでも自分の本音がわかりづらいと感じたら

夕方の窓辺で外を眺める女性の後ろ姿、暖色の斜光

ここまでの方法と質問を試しても、「やっぱりわからない」との日もあります。それでも、大丈夫です。

そんなときにおすすめなのが、僕が運営している自分本来に戻るコーチング「そのまま、太陽。」です。対話を通して自分の本音に気づき、過去のわだかまりや未完了を整理しながら、納得できる選択・行動につなげていきます。

一人で考え続けていると、同じ場所をぐるぐるしてしまいます。対話の中では、僕が質問を投げながら、あなた自身の中にある答えを一緒に言葉にしていきます。

時には言葉に詰まることがあるかもしれません。しかし、それでも大丈夫です。

コータロー

接点がない人にだからこそ、本音を出せる環境があります。

初めての方には、無料で45分間のセッションをご用意しています。これまで累計30人以上、300回以上のセッションをしてきた経験から、安心してお話いただけます。かっちりした相談ではなく、気楽に話せる場です。

ピンときた方は、下記の公式LINEから友だち追加してみてくださいね。

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自分の本音がわからないのは悪いことではない

朝の窓辺に置かれた湯気のたつマグと観葉植物

自分の本音がわからないのは、本音を失ったからではありません。気づいているのに、まだ確信が持てていないだけ、との状態がほとんどです。

一念に気づいたあと、二念・三念の情報に惑わされて迷っているだけかもしれません。

積もっていた未完了を、一つずつ完了に変えていくのに、時間がかかるのは当然です。だから、焦らなくて大丈夫です。

コータロー

今日は、1つだけ試してみてください。

もしよければ、「本当はどうしたいですか?」と自分に投げてみる。あるいは、1分だけ、思っていることを紙に書き出してみる。どちらか1つでかまいません。

今日の小さな一歩が、少しずつ、あなたの本音と出会い直すきっかけになっていきます。

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